時間足の違い
MT4とMT5の大きな違いの1つに時間足の種類があります。
MT4の時間足は、「1分足、5分足、15分足、30分足、1時間足、4時間足、日足、週足、月足」の9種類になります。
MT5の時間足は、「1分足、2分足、3分足、4分足、5分足、6分足、10分足、12分足、15分足、20分足、30分足、1時間足、2時間足、3時間足、4時間足、6時間足、8時間足、12時間足、日足、週足、月足」の21種類になります。
時間足の種類が多いほどより細かい単位でチャート分析ができるので、MT4よりもMT5の方がチャート分析を重視するトレーダーには使いやすいです。
特に20分足までの時間足が増えているため、数秒から数分単位で取引を繰り返すスキャルピングに向いています。
動作
MT4とMT5の違いとしてあるのが動作スピードです。
「MT5の方が高機能なので動作スピードは遅いのでは?」と疑問に感じる方もいるかもしれませんが、MT5はパソコンのメモリを多く使用することで高速化を実現しています。
ただし、MT5の方が動作スピードは速いと言ってもスペックが高いパソコンであれば、そんなに動作の違いを感じることはありません。
<小見出し>インジケーター数
インジケーターとは、チャート上にテクニカル指標を表示するプログラムです、移動平均線やボリンジャーバンド、MACDなどが有名ですが、それ以外にも標準でMT4には30個、MT5には38個のインジケーターが搭載されています。
MT5で追加されたインジケーターは以下の8つになります。
・Adaptive Moving Average
・Fractal Adaptive Moving Average
・Average Directional Movement Index Wilder
・Double Exponential Moving Average
・Triple Exponential Moving Average
・Variable Index Dynamic Average
・Chaikin Oscillator
・Triple Exponential Average
このうち、移動平均の期間を自動調整するAdaptive Moving AverageやFractal Adaptive Moving Averageは特に使い勝手がいいインジケーターです。
カスタムインジケーター
標準搭載されているインジケーター数はMT4よりもMT5の方が8個多いですが、カスタムインジケーターになるとMT4の方が圧倒的に多くあります。
カスタムインジケーターはネットで無料公開されているものも多く、無料ダウンロードしてMT4やMT5にインストールすれば標準インジケーターのように簡単に使えます。
MT4とMT5のカスタムインジケーターには互換性がなく、MT4の方が世界的に多く使用されていることからMT4のカスタムインジケーターの方が多くなるわけです。
ただし、最近はカスタムインジケーターをダウンロードしようとする場合に、MT4/MT5の両方に対応しているケースが増えています。以前に比べるとMT5のカスタムインジケーターも多くなってきています。
カスタムEA
自動売買に使用するカスタムEAもカスタムインジケーターと同様で、MT4とMT5に互換性がないことからMT4の方が種類は多くあります。
ただし、MT5のカスタムEAについても以前に比べるとかなり数が増えています。MT5の普及に伴い、今後もMT5のカスタムEAは増えることが予想されます。
板情報
MT5で新たに追加された機能に「板情報」があります。
板情報とは、どの価格でどれくらいの注文リクエストが入っているかどうか、現在の市場の注文状況をリアルタイムに確認できる情報です。
板情報から、「この価格で買いたい人が多い」、「この価格で売りたい人が多い」などの情報を価格の先読みに活かせます。
板情報はこまかい市場状況を把握できるので、スキャルピングトレーダーには強い味方です。ただし、海外FX業者が情報を提供している限り表示できる機能になるので、板情報に対応してない海外FX業者だとMT5でも板情報の表示はできません。
MT5に対応している海外FX業者
海外FX業者のほとんどはMT4に対応していますが、MT5については一部の海外FX業者のみの対応となります。
MT5に非対応の業者が多いのは、MT5よりもMT4を利用しているトレーダーが圧倒的に多いためです。
現時点でMT5が使える業者として以下のような業者があります。
・TITANFX
・TradeView
・XM
・HotForex
・FBS
・IFC Markets
・FXGT
これらの業者を利用する場合は、MT5用の口座を開設してFXを始められます。
今後もMT5に対応する業者は増えることが予想されるので最新の情報を参考にしてください。
開発状況
MT4とMT5の開発状況について、まずは下の表をご覧ください。
MT4 | MT5 | |
2017年のアップデート回数 | 4回 | 12回 |
2018年のアップデート回数 | 0回 | 8回 |
MT4とMT5を比較した場合に、MT5の方がアップデート回数は多く開発に力を入れているのが分かりますね。
2019年にMT4のサポートが正式に終了したことにより、今後はMT4からMT5への移行が進むと予想されます。
公式サイトではすでにMT4のダウンロードができない状況になっているため、MT4をダウンロードして使うためには、MT4に対応している海外FX業者を通してダウンロードしなければなりません。